The Day

2020年1月29日 The Day

久しぶりに波が良かった。

間違いなく記憶に残る日。

朝からのメローな時間。

やっぱりサーフィン大好きなオト吉です。

ここ数日ずっと雨続きだったので、すかっと

晴れて朝からビンビンのグッドウェーブ。

これを味わうからやめられなくなる。

あっという間の2時間ほどを楽しんで、

まだ波は良かったけど上がってダッシュ帰宅。

そう、行かねばならなかった。

嫁は昨夜も一晩中痛みに耐えている…

29日肉の日。

ついに生まれそうなところまできました。

もともと胎児が小さいので成長を心配してから

一月頭から入院して経過観察してました。　

予定日が2月あたまだったけど状況的に

早く出してあげて外でミルクなど飲ませて

早く大きくしたほうがいいとの事でした。

嫁も僕もイマイチ納得はできてませんでした。

しかし胎児が苦しむならそうするべきなのか、

とても悩んでるところでした。　

結果、陣痛の促進剤を点滴して陣痛を起こして

下から出るチャレンジをすることに。

月曜から陣痛が来るように促進剤を投与し、

昨日も日中ずっと頑張ってました。

ほんとに痛そうで応援することしかできず。

昨日の夕方の時点では安全策として早いうちに

帝王切開して出してあげたほうが良いとの事。

だが僕も嫁も下から出して上げるのを切望。

嫁はギリギリまで頑張りたい様子なので

先生にもそのように申し出てみて、なんとか

明日の水曜日、木曜日に頑張ってみてダメなら

金曜日に切って出す方向で行くことになった。

嫁もそこまでやってダメならそうしようと

覚悟も決めた様子だった。

その夜、僕が帰ってからも陣痛のような

薬で起こしている痛みが10分おきに2分くらい

きていたとの事で。

夜中もずーっと10分おきにずーっと。

その痛みがない8分ぐらいで一瞬寝落ちして。

また起きてを繰り返したけど夜中3時についに

声が出るほど痛み出したので4人部屋から

分娩室に移動させてもらって少し楽に。

そんなところからの今朝からの再チャレンジ。

体力的にも精神的にも辛かったであろう。

頑張ってる姿がたくましく本当かっこよくて。

母は強いな、と見せつけられた。

波乗りを早々に切り上げて高速とばして僕が

病院に着いた時にはかなり痛がっていた。

嫁の姉さんがいてくれてこしをさすってくれて

いたのがとても気持ち良かったらしい。

僕が代わりますよ、って言って交代する事に。

嫁はベッドの上で横を向いて背を丸めている。

痛そうに声を出していました。

そんな中、恐る恐るお尻をさすってみました。

軽く何回かさすったところ、

いきなり嫁が、

「や！なんか出そう！！やばい！！！」

と言い出した。

え！！

マジか、これは今までと様子が違う。

ついに出産だ⭐︎⭐︎⭐︎

嫁はものすごい痛そうな声を出していて。

ベッドの横の手すりを握りしめて唸っている。

ほんと痛そうで後ろから見てるのも辛かった。

どんどん痛みの周期が近くなってきた。

頭みえてきたよーもう少しだ！

先生がはげましてくれる。

息子は頭から出ようと一番苦しそうな所。

ほんと神に祈る気持ちだった。

僕の心臓が止まるかと思うくらいだった。

もう少しだ！

いい感じに出てきてるよ！

もうちょいで出せるよ。頑張れ！

ラストスパート！

よし！よし！

最後もう一回だ！

次出るよ！頑張れ！

うぁぁぁぁあああああああ！！！

出たーーーぁぁぁぁ！！

ぬいぐるみみたいな小さな人形がでてきた！！

ギャーーって言ってる！！！

感動というか不思議な気持ちになった。

目の前には待望の赤ん坊が現れている！

息子。出てきた。おれ親父になったんだ。

病院にいた先生達たくさんに見守られて

ついに出産。

一月頭から経過観察でずっと入院していたから

みんな気にしてくれていた様子だった。

担当の先生以外の方も応援してくれて。

結果、無事に生まれてくることができた。

なんか今日は朝からめっちゃいい波のれて

やっぱりサーフィン最高だなと感じられたし

嫁も息子をしっかり産んでくれて安心したし

これからの人生めっちゃ楽しくなりそうで

お父さん頑張らないとな、って思った。

数年前まで子供ほしいって思わなかったのに。

いまだに子供がいることに実感がない。

人生って不思議だ。

先の事なんて誰にもわからない。

迷わず突き進もう。

おれはポジティブしか必要ない。

やったもん勝ちやらなきゃ負ける。

自分に厳しくやろう。

息子よ、生まれてきてくれてありがとう。

嫁も産んでくれてありがとう。お疲れ様。

2人ともよく頑張った。

こっからはおれが頑張る番だね。

今日の健闘は一生忘れないよ。